警察庁の調査によると、空き巣などの侵入窃盗の侵入経路として最も多いのが「窓ガラス」です。特に一戸建て住宅では、全体の約7割が窓からの侵入によるものとされています。窓ガラスを割って鍵を開け、短時間で侵入するという手口が一般的で、住宅の防犯対策において窓の強化は欠かせません。
窓の防犯対策にはさまざまな方法がありますが、その中でも効果的なのが「防犯フィルム」です。防犯フィルムは窓ガラスに貼るだけで、ガラスの強度を大幅に高め、侵入を物理的に防ぐことができます。
この記事では、防犯フィルムとは何か、普通の窓フィルムとの違い、そして防犯フィルムならではの特徴について詳しく解説します。本格的な窓の防犯対策をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
防犯フィルムとは?
防犯フィルムとは、窓ガラスに貼ることでガラスの貫通を防ぎ、侵入を物理的に阻止するための厚手のフィルムです。一般的な防犯フィルムの厚さは350μm(ミクロン)以上あり、通常の窓フィルムと比べて非常に厚く、強靭な構造になっています。
防犯フィルムの中でも、特に信頼性が高いのが「CPマーク認定品」です。CPマークとは、警察庁・国土交通省・経済産業省および民間団体で構成される「官民合同会議」が定めた防犯性能基準をクリアした製品に付けられるマークで、一定の防犯性能が公的に認められた証です。
防犯フィルムの最大の特徴は、ガラスを割られても「貫通させない」ことです。空き巣はガラスを割って手を入れ、鍵を開けて侵入しようとしますが、防犯フィルムが貼られていると、何度叩いても穴が開かず、侵入を諦めざるを得なくなります。この物理的な防御力こそが、防犯フィルムの最大の強みです。
普通の窓フィルムとの違い
窓に貼るフィルムには、防犯フィルム以外にも、目隠しフィルムや遮熱フィルム、UVカットフィルムなど、さまざまな種類があります。これらの「普通の窓フィルム」と防犯フィルムでは、何が違うのでしょうか?大きく3つのポイントで比較してみましょう。
1. 厚みの違い
最も分かりやすい違いは「厚み」です。
- 普通の窓フィルム:50〜100μm程度
- 防犯フィルム:350μm以上
防犯フィルムは、普通の窓フィルムの3.5倍から7倍の厚みがあります。この厚みこそが、防御力の源です。薄いフィルムでは、バールやハンマーで叩かれたときに簡単に破れてしまいますが、350μm以上の厚手フィルムは何度叩いても貫通しません。
フィルムの厚さは防犯性能に直結するため、本格的な防犯対策を考えるなら、最低でも350μm以上のフィルムを選ぶことが重要です。
2. 防犯効果の違い
防犯効果についても、明確な違いがあります。
普通の窓フィルムの場合:侵入の「時間稼ぎ」効果
普通の窓フィルムのメインの目的は、飛散防止です。地震や台風でガラスが割れたときに、破片が飛び散らないようにするためのものです。防犯を主目的としたフィルムではありませんが、結果的にある程度の防犯効果は期待できます。
具体的には、ガラスが割れても破片がフィルムに貼り付いたままになるため、すぐには穴が開きません。空き巣は音を立てたくない、時間をかけたくないという心理があるため、ガラスを割っても侵入に時間がかかると判断すれば、諦めて立ち去る可能性があります。
ただし、これはあくまで「心理的な抑止効果」であり、時間をかければ貫通させることは十分に可能です。本気で侵入しようとする相手に対しては、物理的に防ぐことはできません。
防犯フィルムの場合:貫通を物理的に防ぐ「侵入防止」効果
一方、防犯フィルムは貫通させないことを目的に作られています。厚手の強靭なフィルムが窓ガラス全体を覆うことで、バールやハンマーで何度叩いても穴が開きません。
空き巣は侵入に5分以上かかると諦めると言われていますが、防犯フィルムが貼られた窓は、5分どころか10分、15分叩き続けても貫通させることが困難です。物理的に侵入を阻止することで、確実に空き巣を諦めさせることができます。
3. 目的の違い
目的という観点からも整理してみましょう。
- 普通の窓フィルム:紫外線カット、目隠し、遮熱、飛散防止などが主目的。結果的に軽度の防犯効果もある。
- 防犯フィルム:本格的な防犯対策に特化。侵入を物理的に防ぐことが最大の目的。
つまり、「ついでに防犯効果もあれば嬉しい」という程度であれば普通の窓フィルムでも十分ですが、「本気で空き巣から家を守りたい」という場合には、防犯フィルムを選ぶべきです。
防犯フィルムの3つの特徴
防犯フィルムには、防犯効果以外にも注目すべき特徴があります。ここでは、特に知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
1. 透明で貼ってある感がない
防犯フィルムは基本的に透明なので、貼っても外観や景観を損ないません。窓から見える眺望はそのまま楽しめますし、家の外観も変わりません。
新築やデザインにこだわったマンションでも、見た目を気にせず施工できるのは大きなメリットです。また、透明であることで「防犯対策をしている」ことが外から分かりにくいという面もあります。
ただし、逆に「防犯フィルム施工済み」というステッカーを貼ることで、抑止効果を高めることもできます。空き巣は下見をする際に、侵入しやすい家かどうかをチェックしています。防犯意識の高い家だと分かれば、最初からターゲットにされにくくなります。
2. 紫外線カット機能も標準装備
防犯フィルムのほとんどは、紫外線(UV)を99%以上カットする機能が標準で付いています。つまり、防犯対策をしながら、同時に紫外線対策もできるということです。
紫外線は、床のフローリングやカーペット、カーテン、家具などを日焼けさせ、色褪せや劣化の原因になります。特に新築の家や、お気に入りの家具を長く綺麗に保ちたい方にとって、UVカットは重要なポイントです。
また、室内にいても窓から入る紫外線で肌にダメージを受けることがあります。防犯フィルムを貼ることで、家族の肌を紫外線から守ることもできます。
防犯とUVカット、2つの効果が1枚のフィルムで得られるのは、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
3. 災害時の飛散防止効果
防犯フィルムは、地震や台風などの災害時にも効果を発揮します。
地震で窓ガラスが割れたとき、破片が部屋中に飛び散ると、避難の妨げになったり、ケガの原因になったりします。防犯フィルムが貼られていれば、ガラスが割れても破片がフィルムに貼り付いたまま落下するため、二次被害を防ぐことができます。
台風による飛来物が窓に当たった場合も同様です。ガラスが割れても室内に破片が飛び散らず、安全性が大きく向上します。
つまり、防犯フィルムは「防犯」という名前ですが、実際には防災フィルムとしての役割も果たしてくれるのです。一石二鳥どころか、一石三鳥の効果があると言えます。
よくある質問
防犯フィルムについて、お客様からよくいただく質問にお答えします。
Q1. 普通の窓フィルムでも防犯効果はありますか?
A. 飛散防止により、ある程度の時間稼ぎにはなります。ガラスが割れても破片がフィルムに貼り付いているため、すぐに穴が開かず、空き巣が侵入を諦める効果が期待できます。ただし、これはあくまで心理的な抑止効果であり、物理的に貫通を防ぐことはできません。本格的な防犯対策には、厚さ350μm以上の防犯フィルムをおすすめします。
Q2. 賃貸でも施工できますか?
A. 賃貸物件の場合、退去時の原状回復が求められることが多いため、事前に大家さんや管理会社への確認が必要です。ただし、防犯フィルムは建物の資産価値を守り、入居者の安全を高めるものですので、許可が出るケースも少なくありません。特に1階の部屋や、防犯上不安がある物件では、大家さんも前向きに検討してくれる可能性があります。
Q3. 施工後、どのくらい効果が持続しますか?
A. 防犯フィルムの耐用年数は、一般的に10年程度です。かといって10年ではがれるかというとそうではありませんし、屋内側に施工するため、紫外線や雨風による劣化が少なく、長期間にわたって効果が持続します。定期的なメンテナンスは特に必要ありません。一度貼れば、長く安心して暮らせるのが防犯フィルムの魅力です。
Q4. 内側と外側、どちらに貼りますか?
A. 防犯フィルムは基本的に窓ガラスの室内側に貼ります。外側に貼ると、雨や紫外線、温度変化などにより劣化が早まってしまうためです。室内側に貼ることで、フィルムの性能を長く保つことができます。また、室内側に貼っても防犯効果に違いはありませんので、ご安心ください。
まとめ
防犯フィルムは、窓ガラスの貫通を防ぎ、侵入を物理的に阻止する、本格的な防犯対策です。普通の窓フィルムが「時間稼ぎ」の効果にとどまるのに対し、防犯フィルムは空き巣を確実に諦めさせる「侵入防止」の効果があります。
しかも、透明で景観を損なわず、紫外線カットや災害時の飛散防止効果も兼ね備えています。一度施工すれば10〜15年効果が持続するため、長期的に見てもコストパフォーマンスに優れた防犯対策と言えるでしょう。
大切な家族と財産を守るために、本格的な窓の防犯対策をお考えなら、CPマーク認定の防犯フィルムをぜひご検討ください。
千葉県内での防犯フィルム施工は、私たちにお任せください。窓の大きさや枚数、ご予算に応じて最適なプランをご提案いたします。無料見積もり・ご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。









